子供と行ったハレアカラ登頂レポート

今年の2月、5歳の息子がハレアカラデビューしました。富士山とおぼ同じ標高3055メートルまで車で登ります。高山病など大丈夫か少し心配しましたが、頂上では短いトレイルを歩く余裕も。その際の様子を時系列でレポートします。

ハレアカラとは

ハレアカラとはマウイ島にある休火山で、頂上が国立公園になっていて、
ハワイ島にあるマウナケアと同様、サンセットやサンライズ、星空観察のスポットとして有名です。

標高3055メートルまで舗装された道路を車で登ることができます。ツアーもありますが、今回私たちはレンタカーで行きました。

今回サンライズを見るかサンセットを見るかどちらか迷いましたが、天気予報で朝は雨または雪ということだったので、 サンセットを見ることにしました。ちなみにサンライズを見に行く場合は予約が必要ですのでご注意を。予約の仕方についてはこちらの記事にまとめました。サンセットには予約は必要ありません。

12:30PM カアナパリのホテルを出発

その日のサンセットは18:30頃、グーグルマップによれば所要時間は車で1時間半という道のりでしたが、途中でご飯を食べたり高度順応をしたかったので、早めに出発。

サンセットの時間はこちらから調べられます。

ハレアカラへ向かって伸びるまっすぐな道路を走ります

14:20 Kula Lodgeに到着

ここから先、国立公園には食べ物屋さんはおろか、自販機さえありません。ここでお腹を満たしておきます。飲み物を調達しておくのも忘れずに!

中は山のロッジ風で窓からの景色が最高!
マウイ名物の玉ねぎを使ったオニオンスープ。
マカデミアナッツが振りかけられたパスタもおいしかった!

15:35 Kula Lodgeを出発

しばらくはのどかな高原のような景色が続きます。まるでラピュタに来たかのように雲がスーッと通り抜けていき、窓を開けるとハワイとは思えない爽やかな風が。道路も綺麗で運転しやすく気持ちいいドライブです。

青空と緑が気持ちいい~
ちなみに今回のレンタカーはこれ。コンパクトサイズですが、これで十分。

15:58 入園ゲートに到着

Kula Lodge から約30分でハレアカラ国立公園の入園ゲートに到着しました。ここで入園料(車一台につき25ドル)を支払います。支払い方法はクレジットカード決済のみだったのでご注意を!現金は受け付けてもらえません。

ゲートに着いたらもう到着したような気分になってましたが、実はそこからが意外と長かった。ヘアピンカーブの連続が山頂まで続きます。車酔いしやすい息子は「気持ち悪い~」と言い始めました。路肩に停めて5分程休憩。良いやすい方は酔い止めを持っていきましょう。

本格的に雲が下になってきます

16:35 山頂パーキングに到着


入園ゲートから30分ほどで山頂付近の大きな駐車場に到着しました。ここにはトイレとビジターセンターがありますが、夕方の時間帯はビジターセンターは閉まっていました。外の気温はおそらく一桁で、風も強くとっても寒い!!冬用の防寒着が必須です。

トイレは何故か閉まっており簡易トイレで用を足す。ライトが無いので扉を閉めると真っ暗!!何も見えなくて地味に困りました。

駐車場の脇から延びる、小さな丘を登るトレイルを発見。息子が元気そうだったのでゆっくり登ってみました。10分ほどで登頂。クレーターがもっとよく見えます。

トレイルは石が多いが整備されている。
こちらがクレーターの景色
トレイルを登り切ったところから駐車場を見たときの景色
山頂に目を向けると、更に車道が伸びています。

車で更に上に行けそうだったので、行ってみることに。すると最初の駐車場よりは小さいですが、駐車場がもう一つありました。そして展望台のようなものが。

更に上にある駐車場の展望台

空気が薄いのですぐに息があがります。息子はスタスタ登って行きます。高度順応の時間もほとんど取らなかったけど全然問題なかった。むしろ息子の方が元気だった。。。

すると展望台には標高サインが!富士山とほぼ同じ、3000メートル越えです。ここが、正真正銘の山頂!!

18:07 日没始まる

日が沈む方向を考えて、一番上の駐車場で見ることにしました。(サンライズの場合は反対方向なので、1個下の駐車場から見る方が良く見えます。) サンセットの時間は18:30頃とのことでしたが、18:00頃からもう空が赤くなりはじめました。太陽が沈んで行くにつれ刻々と空の色が変わっていきます。神々しい天体ショーの始まりです。この景色、この空気。これが見たかったんです!

ただし外は猛烈に寒い!日が沈むと更にどんどん寒くなり、あまりの寒さに息子と旦那は車内で待機していました。

私は長そでのシャツやトレーナーを3枚重ねた上に、山登り用のインナーダウンとレインジャケットを着ていましたが、全然寒い!手は手袋をはめていなければ数秒で感覚がなくなるし、日没後は外にいられるのは3分が限度でした。体が震えてきて命の危険さえ感じる寒さ。行ったのは2月なので一番寒い時期かもしれませんが、行かれる方は防寒対策、しっかりしていってください。

19:00頃 星空観測

すっかり日が暮れると星たちが現れました。天の川がはっきり見える満天の星空です。星は、山頂の駐車場より、トイレのある広い方の駐車場の方が見えやすかったです。

この星空を息子に見せたくて今回ここに来ましたが、息子は寒くて外に出られず、車の窓から首を出して眺めていました。

19:40 下山開始

平日だったからか人があまり多くなく、サンセットが終わるとみんな続々と下山していきます。星空を見たかった我が家は残っていましたが、駐車場にも車が数えるくらいに・・・

そこでふと気が付きました。帰りは行きと違って真っ暗闇です。街頭のない、断崖絶壁のヘアピンカーブが続くあの道路、もし落っこちても後続車がいなければ気が付いてさえもらえないのでは?!

急に怖くなり慌てて帰路につきました。ところがこの帰り道の怖かったことといったら!!!先述の通り街頭がないうえに、路肩のフェンスも申し訳程度しかありません。前にも後ろにも車がいないし、頼れるのはヘッドライトのみ。おまけに霧が出てきて前が数メートルしか見えない状況・・・目の前に突然現れるヘアピンカーブ、しかも下は断崖絶壁という。

ものすごいゆっくりとドキドキハラハラしながら祈るように帰りの道を進みました。

これ、サンライズの場合、行きが暗いですが他の車が沢山いるので怖くないんです。今回初めてのサンセット訪問でしたが、思いがけない盲点でした。

子連れハレアカラ、行ってみる価値ありです!

さて、これ以来息子は「山=星=寒い」とインプットされてしまい、日本で近くの山にハイキングに行こうと誘うと「寒いところでしょ?」。テレビで満点の星が映ると「あそこさっむいんだよね~」。

まあまだ5歳ですから。大きくなったら自分が行ったところがどこなのか理解してくれるでしょう。

あの静寂に包まれた雲の上の世界、壮大なサンセット、吸い込まれるような満天の星空は、話を聞くのと肌で感じるのとでは大違い。キッズの五感に大きな刺激を与えてくれます。ぜひ次回のハワイ旅行の計画に加えてみてくださいね。

ただし何度も言いますが、真冬のダウンと手袋をお忘れなく!!!

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