ハワイのレンタカー、保険はつけるべき?わかりやすく解説

ハワイでレンタカーをする際、皆さん保険はどうしていますか?私は心配性なので、とりあえずフルフルでいつもつけていますが、実際、その必要はあるのでしょうか。

その疑問を解くべく、今回ハワイのレンタカーに適用される保険の種類を、各レンタカー会社の公式ホームページや約款を参照し、私なりに詳しく調べて検証してみました。なお私は保険の専門家ではありませんので、ご自身でしっかり確認してから契約してくださいね。

我が家がマウイ島で借りたコンパクトサイズのレンタカー。これでハレアカラに登りました。

ハワイのレンタカーの保険の種類

レンタカーの保険には大きく分けて3つあります。

をカバーする保険
自分と荷物をカバーする保険
相手をカバーする保険

以下に詳しく説明します。

①レンタルした車の損害をカバーする、LDW

自車両損害補償制度
LDW (Loss Damage Waiver) または
CDW (Car Damage Waiver)とも呼ばれます。

レンタルした車が盗難・紛失・破損した場合に運転者に代わって損害額を弁償してくれる制度です(保険ではなく制度です)。

火災や天災の場合にはこの制度は適用されません。またうっかりカギを閉め忘れて盗難にあったなど、運転者に過失がある場合も適用されません。

②自分と同乗者の怪我と荷物をカバーする、 PAI / PEC

搭乗者傷害保険/個人所持品補償
Personal Accident Insurance & Personal Effects Coverage(PAI/PEC)または
Personal Passenger Protection (PPP)とも呼ばれます。

搭乗者傷害保険(PAI) は、契約者(運転者)及び同乗者が事故により死亡⼜は負傷した場合の医療費や救急車費用を補償する保険です。

個人所持品補償(PEC)は、レンタカー利⽤中の個人所持品(現⾦、有価証券を除 く)の盗難、破損による損害を補償する保険です。運転者、追加運転者、一緒に旅行している同居家族の所持品に限ります。

③相手方への対人・対物賠償責任をカバーする、SLI

追加自動車損害賠償保険
Supplemental Liability Insurance (SLI) または Liability Insurance Supplement (LIS) または Extended Protection (EP) とも呼ばれます。

事故で相手方の車を壊したり相手方ドライバーに怪我があって、その修理費や医療費を請求された場合に備えた対人・対物賠償保険です。

何に入る必要があるか?

以上、主に3つの保険がありますが、その中でどれが必要でしょうか。また海外旅行保険やクレジットカード付帯保険でどれが省けるでしょうか。

海外旅行保険でカバーされるもの

海外旅行保険でカバーされるのは、「②自分の怪我の治療費」のみです。ですのでそのためにPAIにレンタカー会社で加入する必要はありません。

ただし海外旅行保険では同乗者の医療費はカバーされませんので、同乗者も海外旅行保険に加入するか、そうでなければレンタカー会社でPAIに加入したほうがいいでしょう。

海外旅行保険でカバーされないもの

レンタカー利用時の「①車の損害」と「③対人・対物責任」については、海外旅行保険ではカバーされません。そのためLDW (CDW)と SLIには加入する必要があります

なお、海外旅行保険にレンタカー特約を付保すればカバーされますが、限度額が少なかったり、レンタカー会社が限定されていたりするケースがるので、よく確認してください。

例えば私が良く利用している東京海上日動の海外旅行保険、Offのホームページにも、以下の文言があり、対人・対物補償はないことが明記されています。

現地でレンタカーを運転をする際の補償はoff!で付帯できますか?

いいえ、レンタカーを利用する場合の対人・対物を補償する「自動車運転者損害賠償責任特約(レンタカー特約)」はありません。 現地のレンタカー会社にて対人・対物を補償する保険に加入されることをおすすめします。
なお、海外で自動車使用中の偶然な事故による被保険者(保険の対象となる方)のケガは治療費用保険金での補償の対象となります。
※ 無免許・飲酒運転など正常な運転が出来ない状態での事故によるケガは、支払いの対象となりません。

東京海上日動Off!公式サイトより

注意!以前あった自動加入保険がなくなった

以前、ハワイのレンタカー会社ではレンタル料に自動車損害賠償保険 (LP) という最低限の対人・対物保険が自動的に含まれていました。そのため、SLIはその上乗せという位置づけでしたが、現在少なくともHertzとダラーではハワイでのレンタル料に保険は含まれていません(参照:ダラー公式HPHertz公式HP)。2018年から変わったということです(参照:Rentingcarz)。ハワイでHertzかダラーを利用する際に賠償責任の補償を得るには、このSLIへの加入が必要です。

なお、他のレンタカー会社ではどうなっているのか各ホームページで調べましたがはっきりとしませんでした。ただ一つ明らかなのは、たとえ最低限のLPがレンタル料に含まれていたとしても、その保証額は「state minimum」という各州で定められた限度額以下になります。ハワイの場合は対人補償は一人につき$20,000かつ一事故につき$40,000、対物補償は一事故につき$10,000以下の補償になりなす。(参照:ハワイ通商消費者庁HP(英語)

日本円で数百万円程度ですが、ハワイで事故で入院したり車が壊れたら、とても数百万円では足りませんので、LPがあってもなくても、SLPに追加する必要があると言えると思います。

結論:フルフルで入るに越したことはない

各社の保険内容を調べていると、免責額が設定されている(つまり損害額のうち一定額は自己負担になる)とか、primary protectionではない(つまり他に利用可能な保険がある場合はそれが適用されてから二次的に適用になる)とか、なんだか様々な細かい設定があって、しかもそれが州ごとに違う場合もあるそうです。しかも内容をホームページに明記してあればまだいいですが、詳細は現地レンタルオフィスに問い合わせてください、などと書いてあったりします。

いちいち英語でレンタカー会社に問い合わせて調べて、実際に入るべき保険をピックアップするなんてほぼ不可能。

利用する海外旅行保険でレンタカー特約があるのかを調べ、もしなかったら、レンタカー保険の費用は必要予算と割り切って、フルフルで保険を掛ける方が良いと私個人的には思いました。

フルフル保険プランのあるレンタカー会社

保険込みのレンタカープランをこれまでいろいろ比較検討しましたが、結局一番お得だったのが、アラモです。もう10年以上使っています。

アラモには日本語サイトがあり、ハワイ向けの「アラモゴールドプラン」というやつには、対人対物の追加保険に、追加運転手、ガソリン代までついています。 これに日本から入っていくと現地で同じ内容で借りるよりもかなり割安になりますし、現地のデスクであれこれ勧められることもありません。ガソリン代が含まれていると、レンタカーを返却する前に自分でガソリンを満タンにする必要がないので結構重宝しますよ。

もう一つ、もし複数の島に行くなら、ダラーの「マルチアイランドプラン らくらくプラン(日本払い)」というのが断然おすすめです。保険がフルについてくるだけではなく、違う島でのレンタル期間が一続きのレンタル期間として換算されるので、各島で借りて返してを繰り返すよりもだいぶお得になります。こちらも日本語ホームぺージで日本で決済していくと、現地でのお勧め攻撃をかわすことができます。

以上、ハワイレンタカーの保険の内容について解説しました。なお、この情報は2019年11月現在の最新情報ですが、制度は随時変更される可能性があるので、都度確認してくださいね。

他参照サイト:Budget、 HIS、 AVISAlamoほけんROOM

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